北京オリンピックバドミントンの結果

バドミントンでは最も注目されていた,女子ダブルスの小椋&潮田組は2回戦で今回優勝のズー&ユー組に敗退しましたが,末綱&前田組は第4位の大健闘を見せてくれました。特にヤン・ウェイ&ツァン・ジーウェン組との4強をかけた戦いは,第2ゲームの11点インターバルから見ましたが,粘り強いレシーブと時に相手の力強いスマッシュをクロスへドライブで返す返球などがきいている感じがしました。レシーブが良かったおかげで,相手がどんどんと崩れて勝ったという粘り勝ちな感じでした。次の韓国のイ&イ組との戦いは,逆に相手の方が粘り強かった感じです。第1ゲーム,スコア20−21のものすごい長いラリーで1本とることができれば,その後の流れが変わったのでしょうが,最後は疲れがあったのか二人の間に飛ぶシャトルをお見合いしたような感じで終わってしまいました。
相手韓国チームの勝つための執念はすごくて,流れを断ち切るために色々とやっていましたが,現在のバドのルールを考えると「プレーを不当に遅らせないこと」が求められているわけで,サービスフォルトをとられたことに何度も抗議をするのはイエローカードくらい出しても良いのでは?と思いました。

男子シングルス
日本の佐藤翔治選手は大きな大会で時に格上の相手に勝つ時があるので,3回戦のピーター・ゲード(デンマーク)に勝ってくれることを期待したのですが,ゲームカウント1−2で敗退しました。第2ゲームのスコアは,20−22ということで,ちょっとの流れで勝てたのかもしれません。テレビ観戦したかったゲームです。
優勝はリー・チョンウェイだと勝手に予測していたのですが,地元の声援の後押しがあったのでしょう。リン・ダンが王者となりました。世界ランク1位なのに,大きな大会には勝てないというジンクスもこれで吹っ飛んだことでしょう。
第1位 リン・ダン(中国)
第2位 リー・チョンウェイ(マレーシア)
第3位 チェン・ジン(中国)
男子ダブルス
注目されていた,坂本&池田組は初戦で敗退でした。相手がクー&タン(マレーシア)ということで,こちらも勝手に私は優勝すると予測していたペアだっただけに相手が悪かった。舛田&大束組は初戦を突破して,準々決勝で韓国ペアに敗退。
第2位の中国ペアは,ギネス公認の最速スマッシュを打つペアです。このペアは生で見たことありますが,すごいです。
第1位 キド&セティアワン組(インドネシア
第2位 フ・ハイファン&カイ・ユン組(中国)
第2位 イ・ジェジン&ファン・ジマン組(韓国)
女子シングルス
30代ということで代表入りも心配されたツアン・ニンが優勝はうれしいニュースでした。日本の廣瀬栄理子選手は,3回戦でピ・ホンヤン(フランス)に1−2で敗退しましたが,1ゲームとったのはすごいと思います。
第1位 ツァン・ニン(中国)
第2位 シェー・シンファン(中国)
第3位 マリアクリスティン・ユリアンティ(インドネシア
女子ダブルス
何といっても末綱&前田組の大躍進がすごかった!日本の女子ダブルスは,小椋&潮田,末綱&前田,赤尾&松田の3組が切磋琢磨してきたことが,この結果につながったのでしょう。
感動をありがとう!
第1位 ズー・ジン&ユー・ヤン組(中国)
第2位 イ・キュンウォン&イ・ヒョジョン組(韓国)
第3位 ウェイ・イーリー&ツァン・ヤウェン組(中国)
ミックスダブルスは省略

ちなみにこれまでのオリンピックの結果から考えると,日本はよく頑張ったと思いますが,実はバルセロナで公式競技となる以前の1972年ミュンヘンオリンピックでエキシビジョンとして競技が行われ,女子シングルスで日本の中山選手が金メダルをとっています。その頃の日本女子チームは世界最強だったんです。ということで,日本バドミントン界のさらなる躍進を期待します!