オバマさんの演説
アメリカ合衆国で黒人初の大統領が誕生したことは,歴史的な瞬間として記憶にとどめねばと昨日の夜はずっとテレビを見ていました。あの演説は内容も話し方もすごいですよね。英語のわからない私でも,言葉が人を感動させる力を感じました。
これは全文を読んでみたいと思っていたら,紹介してあるサイトが結構あるんですね。
404 Blog Not Found:惰訳 - Barack Obama's acceptance speech in full
私が感動したのは特に最後の部分。106歳のアン・ニクソン・クーパーさんの話の部分です。
彼女は投票もできない時代を経験し,民主主義が揺らぐ危険もあった大戦をへて,黒人初の大統領を迎えるという歴史的な出来事を経験する。自分の投じた1票が歴史を変えるという経験を,演説を聴いている人達が共有できるメッセージだったと思います。
他の大統領の演説を詳しく知っているわけではありませんが,今回の演説では「私たちが」という言葉をたくさん使っている気がしました。「俺の力でやってみせる」みたいな,自分の力を誇示する政治家よりも,期待できそうな気にさせますよね。「We」を多用する演説から,何となく「政府が何をしてくれるのではなく,あなたたちが何をできるかを・・・」というケネディの演説を思い出しました。
今回の出来事で,私たちが考えるべき事は,どうせ選挙に行ったって自分の1票じゃ何も変わらないと思っている人たちに,選挙が社会を変える可能性のあるものだということを伝える例にできるのではと考えます。
クーパーさんのくだりで語られた歴史
1世紀を生きてきた彼女の人生は,本当に激動ですね。20世紀というのが過去の歴史の中でも特に激しい100年間だったことを改めて感じます。
演説の中の
When the bombs fell on our harbor and tyranny threatened the world
「harbor」とは,やはり「パールハーバー」のことでしょうか。今でもアメリカにとってはあの戦争をあらわす重要なキーワードなのでしょう。
最後に,あの演説を聞けば,これからのアメリカを楽観的に考えますが,当然悲観的な人もいるわけで・・・
さらに追加情報で,オバマさんの演説を考えたスタッフは26歳の方だそうです。
そちらを読むと,オバマさんの演説を聞いてケネディ大統領の有名な演説を思い出した私の感覚が間違っていなかったんだと確認できました。
しかも,あの演説から感じたことを,共有できていることもうれしい。
〜クーパーさんの話とか,私たちを多用のこととか