NTT東日本からの連絡

現在勤務している職場がなくなってしまうので,4月には引っ越しをします。そのための準備で,引っ越し業者の選定,手配や,市役所への転出の届け出,電気・ガス・水道・電話などの手続きなどをやっています。最近はどれもネットでの手続きができるので,大変便利ですね。昨日はNTT東日本の手続きをしたのですが,確認のメールがとても気になりました。

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 NTT東日本からのご連絡
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この度はNTT東日本へお申し込みいただき誠にありがとうございます。
今回のお申し込みは下記の通り受け付けました。

尚、お客様のお申し込み内容及びご利用状況によっては、後日、弊社より確認
のご連絡をさせていただく場合があります。
その場合は、確認させていただいた内容をもって正式なご注文とさせていただ
きますので、あらかじめご了承願います。

<中略>

他の電話会社のサービスなどをご利用されていた場合は、お引越しで住所や電
話番号が変更となる旨を該当の電話会社へご連絡願います。


当メールに関するお問い合わせについては下記へご連絡ください。

この中で,「ご連絡」という言葉を4回使っているが,件名にもなっている「NTT東日本からのご連絡」は,尊敬語の使い方を間違っている印象を受けませんか。「自分に尊敬語を使うんじゃね〜よ!」って思ったのですが・・・

それで,「ご(御)」の使い方を調べてみたところ,結果としては尊敬語,謙譲語,美化語に使うことがあるそうで,「ご連絡」という言葉は間違っていないとのことでした。しかし,この違和感はなんなのでしょう?

メールの文章中,2番目の「弊社より確認のご連絡をさせていただく」は,主語はNTT東日本ですが,「弊社」や「させていただく」などとへりくだった書き方をしているし,

  ”ご連絡する”というのは自分の動作が相手に及ぶので謙譲語として使うことができる

そうなので,違和感なく読むことができます。
3番目の「〜旨を該当の電話会社へご連絡願います」は,主語がメールを受け取った相手なので尊敬語,4番目の「下記へご連絡ください」も,主語はメールを受けた者なので尊敬語です。

しかし,1番目の「NTT東日本からのご連絡」は,「連絡」以下に言葉が続いていないためなのでしょうか。私は,尊敬語として使っているように受け取ってしまい,とても違和感を感じます。

不動産会社から来たメールでは,「退去受付のご連絡」という件名のメールもありました。こちら差出人が主語ですが,別におかしいとは思いませんでした。

これはおそらく,「NTT東日本から」というのが違和感の原因なのでしょう。
例えば,「NTT東日本から申し込み確認のご連絡」とか「お申し込み受付のご連絡 NTT東日本」などとしておけば良かったのではと?

別にどうでも良いことかもしれませんが,ちょっと違和感を感じたおかげで,色々と知らなかったことを知ることができました。