常識は覆されるもの

コンビニでふと目に止まった本

世界一受けたい日本史の授業

世界一受けたい日本史の授業

「あなたの習った歴史教科書は間違いだらけ!?」なんてことが表紙に書いています。
最近はテレビ番組などでも,「教科書には◯◯と書いているが,実際は・・・」なんて話をして驚かせるようなことが多いように思います。

しかし,教科書に書いていることは間違いではありません。そこに書いていることは,書かれたときには常識だったことなのです。

そして,この本の面白さは今まで自分が学んできたこと,正しいと思っていたことが,別の視点から見ると別の考え方ができたために,今までの常識が覆されるから面白いのです。

だから,このような本を書く人たちは教科書に書いていることをみんなが信じてくれないと本が売れないわけで,教科書に書いていることをしっかりと教えてくれる先生方には感謝しながら仕事をしなければいけないのでしょう(笑)。

実際,大学の先生が高校の先生に対して,「あなた達は教科書に書いていることを正確に教えるのが仕事です」と話した人がいました。そうやって教科書に書いている事実をしっかりと覚えてくれているからこそ,大学で別の視点からみると,違う考えが生まれることに興味を持つようになると。
大学の先生は「実は高校で学んだことは,こう考えることもできるのさ」と言って興味をひくためには,高校の先生が教科書のことをしっかりと覚えさせてもらわないと困るのです。
たとえ今となっては古い考え方で,間違った見方だとしても,大学の先生のために,「教科書は間違っている」と書いて本を売る人たちのためにも,高校の先生は教科書に書いているもしかしたら間違っているかもしれないことをしっかりと覚えこませないといけないのです。

ただ・・・
今は「そこに書いてあることは間違っている!」と言って,新常識を伝える立場の人達も,いつかはその常識が疑われて,新たな常識が生まれてくることをお忘れなく・・・。